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2013-10-28 17:00

その他

アウンサン・スーチー氏、北アイルランドを訪問

アウンサンスーチー
北アイルランドの和平へのプロセスを評価
ヨーロッパ歴訪中のアウンサン・スーチー氏は北アイルランドを訪問した。長い間対立が続いている北アイルランドの和平へのプロセスに深く興味を示し、ミャンマーの平和運動への手助けとなるだろうと述べた。

北アイルランドでは、イギリスとの関係継続を求める立場のユニオニスト(主にプロテスタント系住民)と、南のアイルランド共和国との合同を求めるナショナリスト(主にカトリック系住民)との間で対立が続いている。
幾度となく暴動や紛争が30年以上にわたって繰り返され、それにともなう死者は3500人以上にものぼった。

1998年にイギリスとアイルランド間で結ばれた 和平合意(ベルファスト合意)のもと、ユニオニストとナショナリストの双方が参加する自治政府、北アイルランド議会が設置された。これを機に、両者の対立は暴力的なものから、議会を舞台とする政治的なものに転換が進められてきた。
Image: by Utenriksdepartement et UD

ミャンマー民族紛争解決のための糸口を見つけ出したい
今回の訪問の際、スーチー氏は「北アイルランドがこれまで進めてきた対策はとても評価できます。私たちは、ここで、ミャンマー民族紛争解決のための糸口を得ることができるでしょう。」と声を高めた。

およそ15年間、ヤンゴンで自宅軟禁状態にあったスーチー氏は2010年の総選挙の後、解放された。彼女は、北アイルランドにおける分裂は、非常に根深いものだと判断した。一方、ミャンマーのかかえる問題は、北アイルランドのそれよりもさらに複雑だと述べた。多種多様の少数民族の存在、軍事政権と、民主政権の併合の難しさを指摘した。

スーチー氏は北アイルランドの首都、ベルファスト滞在中、100年前に処女航海で氷山と衝突して 大西洋に沈んだ豪華客船タイタニック号(Titanic)を記念したビジターセンター「タイタニック号記念館」を訪れた。

23日にはキャメロン英首相と対談し、国際社会がミャンマー憲法改正への後押しすることに同意した。今回のヨーロッパ歴訪で、彼女は2回目のイギリス訪問をはたした。


外部リンク

LE NOUVEL Observateur
http://tempsreel.nouvelobs.com/monde/

EMBASSY OF IRELAND
http://www.irishembassy.jp/home/

Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/
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