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2013-04-09 13:00

その他

アウン・サン・スー・チー氏が27年ぶり来日へ

アウン・サン・スー・チー
首相、外相らと意見交換
ミャンマー国民代表院(下院)議員であり最大野党・国民民主連盟(NLD)議長のアウン・サン・スー・チー氏が4月13日から19日まで、訪日する。外務省が3日発表したもので、滞在中、安倍晋三首相や岸田文雄外務大臣との意見交換を含む政府関係者との意見交換や、大学における講演、在日ミャンマー人との交流等を予定している。

(wikimedia commonsより引用)

外務省の招待で訪日が実現した。スー・チー氏が日本を訪れるのは、1985年から86年にかけての京都大学研究員在籍時以来で約27年ぶり。京都も訪問する予定。民主改革の進展をアピールするとともに、さらなる民主化後押しのために、ミャンマーへの投資を呼び掛けるとみられる。

京都大学で研究員経験
スー・チー氏は 1945年6月19日生まれ。ミャンマーのヤンゴン市出身で、デリー大学で政治学、オックスフォード大学で哲学・政治学・経済学を専攻し、両大学を卒業している。京都大学では東南アジア研究所研究員として「ビルマ(現ミャンマー)の独立運動の歴史」を研究した。

1988年に母親の見舞いのためミャンマーに帰国、民主化運動に参加してNLDを結成し、総書記に就任したことなどから1989年、国家防御法違反により自宅軟禁に置かれ、長く行動制限下に置かれていたのは周知の通り。1991にはノーベル平和賞を受賞している。

在日ミャンマー人と会合も
東京では、1988年のミャンマーの民主化要求デモ弾圧を機に来日した民主活動家ら在日ミャンマー人、ミャンマーの民主化を支援してきた非政府組織(NGO)関係者との会合も計画されている。

スー・チー氏来日を前に、7日には東京都内で、ミャンマーの正月を祝う「水かけ祭り」が開かれ在日ミャンマー人ら、約3000人が集まった。ミャンマー民主化運動家は「スー・チー氏が自由に外国に出られる。とてもうれしい」と話した。

外務省はスー・チー氏の今回の訪日について「我が国とミャンマーとの友好関係と相互理解が更に発展するとともに、ミャンマーにおける民主化の取組に対する日本国内での理解が更に促進されることが期待される」とのコメントを出している。


外部リンク

外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/
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