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2013-08-02 13:00
その他
ミャンマーと中国をつなぐ天然ガスパイプライン開通

中国に向けて年間12億立方メートルの天然ガスを供給
中国は、ミャンマーからの天然ガスを輸送するパイプラインの稼働を開始したことを国営企業が発表した。しかし、これが本当にミャンマーの経済発展へ寄与するかどうかは懸念されている。(画像はイメージです。)
パイプラインは、中国南西部の雲南省とベンガル湾を結ぶ793キロメートル。年間、12億立方メートルの天然ガスが運ばれるとされる。
実際のところ、ミャンマーの深刻な電力供給不足に対して、中国への資源輸出は物議を醸すところである。これ以外にも、中国への電力供給を前提に建設されていたダムは、結果的に洪水をもたらし、カチン族の居住地区への悪影響も激しくなったことから2011年に計画が頓挫しており、中国へのエネルギー供給に関しては産業といえども、歓迎されるばかりのものではない。
軍事政権時代のなごりを残す事業に反対の声も
この事業は、国有の中国国営石油公社(CNPC)とミャンマーの国営石油会社であるy Myanmar Oil and Gas Enterpriseによる取り組みである。インドや韓国からの4つの他の企業も利害関係を共にする。ミャンマーが軍事政権下にあった時代では、中国は最も強い協力体制を結んでいた。パイプライン事業も当時の名残であり、軍事政権時代の体制が反映されていることも多い。ミャンマーが民主主義へと変遷を遂げた現在は、資源の移動ということだけでなく、そこで働く人々の人権問題も糾弾されている。
パイプラインは7月28日に開通したが、多くの問題を抱えている。
外部リンク
Ministry of Energy
http://www.energy.gov.mm/index.php/en/about-moe/menu-moge
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