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2013-06-26 14:00

その他

ミャンマーからの留学生、フルブライト奨学金で政治学修士取得

政治学
自国で政治学を学ぶことが困難な状況
ミャンマーからの留学生が、アメリカで政治学修士号を取得し、帰国して2年間の学びを母国の政治に活かしたいと考えている。

大学のサイトで、ミャンマーからの政治学修士号留学生、ザウ・テイン(Zau Thein)氏が紹介された。テイン氏は、アメリカと諸外国のフルブライト奨学金を受賞した。フルブライト奨学金は、アメリカと相手国の間の文化、学術などの交流を図り、国際社会のリーダーを育成することを目指したプログラムである。

テイン氏は、1988年、民主化運動が表面化してきた頃に、アパートの窓から学生による自由を求めるデモを目撃したときから、政治に対する関心を抱きはじめた。

ミャンマーには、政治学者がほとんどいない。とテイン氏は語る。軍事政権下では、政治学を学ぶことには様々な障害があった。旧ビルマの社会主義だけが政治だ、と信じる人たちが多い国内では、政治学を学ぶことは出来ない。テイン氏も、アメリカ大使館で開催されていた語学クラス、文化、社会学などを通じて、渡米して政治学を学ぶチャンスを掴んだ。

修士号取得はあくまでも第一歩、これからは祖国で経験を活かしたい
一般的な大学生の年齢からは離れていたためフルブライト奨学金の授与は予期しないものだったという。結果的に、この奨学金で学費や生活費などをカバーすることが出来た。

テイン氏は今後、帰国して、政治学の講義、専門書の翻訳などを行い、引き続き政治学の学問を究めていきたいと抱負を語っている。


外部リンク

Interest in political science brings Myanmar scholar to WMU
http://www.wmich.edu/news/2013/06/7139

Fulbright Association
http://www.fulbright.org/
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