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2022-03-23 20:00

政治

ミャンマー国軍によるロヒンギャ迫害は「ジェノサイド」 米国が認定

ロヒンギャ迫害
ミャンマー国内の誰もが安全ではない
米国のアントニー・ブリンケン国務長官は3月21日、ミャンマー国軍によるイスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害は「ジェノサイド(大量虐殺)」だと正式に認定した。

ブリンケン国務長官はワシントンDCにある米国ホロコースト記念博物館での講演で、ミャンマー国軍によるロヒンギャ迫害を「ジェノサイド(genocide)」という直接的な言葉で表現し、
「少数派のロヒンギャに対する暴力で、ミャンマー国軍が人道に対する罪と虐殺を行ったと正式に決定した」(REUTERSより)
と述べている。

また、ロヒンギャに対する攻撃が「広範かつ体系的」であり、イスラム教徒の少数派を破壊する明確な意図を証拠が示していることを指摘した。

さらに、
「ミャンマー軍事政権が権力を握っている限り、国内の誰もが安全ではない」(REUTERSより)
と警告している。

国際的な圧力を高める米国
米国のジェン・サキ報道官によると、ブリンケン国務長官の発言はロヒンギャ迫害の犠牲者や生存者に対して、米国がこれらの犯罪の重要性を認識していることを強調しているという。

同報道官はさらに、
「私たちの見解は、ミャンマー国軍の犯罪に光を当てることで国際的な圧力を高め、彼らがさらなる虐待を行うことをより困難にすることだ」(abcより)
と述べている。

イスラム系少数民族のロヒンギャはミャンマーで国民とみなされておらず、2017年8月に同国国軍が反政府勢力による攻撃を受けて以来、ロヒンギャを一掃する作戦を大々的に展開し、70万人以上のロヒンギャが隣国のバングラデシュの難民キャンプに逃避。現在でも過酷な難民キャンプでの生活を強いられている。

なお、ミャンマー国軍は軍事政権に反対する国民を鎮圧するために、同様の残忍な行為を自国の国民に対しても続けている。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

US says Myanmar repression of Muslim Rohingya is genocide
https://abcnews.go.com/

U.S. formally declares that Myanmar's army committed genocide against Rohingya
https://www.reuters.com/

Myanmar Rohingya violence is genocide, US says
https://www.bbc.com/

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