2021-12-19 18:00
社会
HIVと生きる人々を救う

ミャンマーにおけるHIVの実態
2021年12月15日、国境なき医師団(MSF)はミャンマーにおけるHIVの実態を報告した。ミャンマーでは、政権を掌握した軍に対して、医師や看護師たちは抗議行動をしている。医療スタッフのストライキは続いており、多くの病院が閉鎖や規模の縮小を余儀なくされた。公的な医療体制は大きく揺らぎ、国家エイズ対策プログラムも機能不全に陥った。
15万人以上の人々が国家エイズ対策プログラムをつうじて、投薬や診察を受けてきた。診断の遅れや治療の中断されると、血中のウイルス量の増加に伴って免疫力は低下、死に至るリスクもあり、他の人に感染させる可能性も高くなる。HIVが進行してからでは、治療の効果も弱くなってしまう。
大勢の新規患者を診断
MSFでは、20年以上にわたって、ミャンマー各地でHIVケアに取り組んできた。この数年間は、国が主体となって治療を行えるよう、MSFの直接的な活動を縮小、国家エイズ対策プログラムへ患者の引き継ぎを進めていた。しかし、深刻な事態を受けて縮小計画は撤回、大勢の新規患者の診断と治療を開始している。軍が政権を奪取してから、既に399人を受け入れた。シャン州やカチン州にあるMSFの施設を訪れた患者数は、7200件にも上る。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国境なき医師団(MSF)
https://www.msf.or.jp/
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