2021-12-16 22:00
社会
学習支援で不可欠な図書館

閉鎖された国境
2021年12月14日、シャンティ国際ボランティア会ミャンマー難民事業事務所のセイラー氏は、現地について報告した。今回のテーマは国境の状況と難民キャンプ、コミュニティ図書館である。
コロナ禍とミャンマーでの軍事クーデターによる、ミャンマーからタイに来て学んでいる移民コミュニティへの影響は深刻だ。卒業試験を受ける、進学する為に学生たちはミャンマーに戻って、IDやパスポートを更新する必要がある。しかし、ミャンマー国内の政情不安で国境が閉鎖されている為、それもできない。
難民キャンプでは、新型コロナウイルスの発生を効果的に防ぐ為の十分な資材や設備を受け取ることができなかった。その為、全ての難民キャンプで新型コロナウイルスの陽性者が発生した。
多くの制限が課されたので、通常の支援活動にも支障が出ている。新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、学校が長期的に閉鎖されている。NGOでは、自習教材や遠隔教育システムの開発に取り組んできたが、課題も多い。
図書館の重要性
この危機的状況の中でも図書館は、子どもたちが読む力を維持して、本に夢中になる為の有効な学習支援となる。シャンティ国際ボランティア会では、図書館関係者の協力と日本からの支援により、書籍や必要な物資を難民キャンプに届けている。この他、移動図書館や書籍の貸し出し、絵本の読み聞かせやゲームなど、様々なサービスを提供中だ。
(画像はシャンティ国際ボランティア会のホームページより)
外部リンク
シャンティ国際ボランティア会
https://sva.or.jp/
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