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2021-11-06 08:00

社会

ミャンマー国軍がチン州を砲撃、少なくとも200の家が焼失

チン州
兵士殺害の報復
複数のメディアによると、ミャンマー兵士が同国チン州サントラン(Thantlang)を砲撃し、少なくとも200の家を燃やしたという。

国軍兵士は10月29日の朝にサントランに入り、住民の財産を略奪し始め、その後、200以上の家といくつかの教会に火を放ち焼失させた。

国軍の攻撃は、クーデター後に軍事政権と戦うために結成された武装グループの1つであるチンランド国防軍(Chinland Defense Force:CDF)の民兵が、空いている家に侵入した2人の兵士の1人を射殺したことをきっかけに始まったという。

CDFの報道官は、
「1時間以内に兵士が殺害された場所に数人の軍隊が到着し、理由もなく家を燃やし始めた」(Myanmar NOWより)
と述べ、兵士殺害の報復として砲撃と焼き討ちが行われたことを明らかにした。

未だにミャンマーへの武器の流入を阻止できず
ミャンマー国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将はここ数週間、ミャンマー北部と西部に軍隊、装備、物資を集めているとし、オブザーバーらが反体制反政府勢力を標的とするより広範な攻撃になる可能性を警告している。

国連総会は6月、ミャンマーへの武器の流入を阻止することを決議したが、ミャンマーの2大武器供給国である中国とロシアが安全保障理事会の常任理事国を務めているため、いまだに協調行動を起こすことができていない。

国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは、29日からチン州で続く「複数の活発な火災」を検出した衛星データを示し、多数の建物が破壊されたことを報告している。

なお、サントランは9月に18の家屋と政府の建物が軍事攻撃を受けており、8,000人の住民のほぼ全員が逃避している。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

More than 160 homes burn down in junta shelling of Chin State town
https://www.myanmar-now.org/

Myanmar military assault in Chin echoes Rohingya crackdown
https://www.ft.com/

Myanmar soldiers torch hundreds of homes in restive Chin state
https://www.rfa.org/

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