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2021-09-23 18:00

社会

ミャンマー国軍が民兵との戦闘で無差別発砲、チン州の町の住民数千人が逃避

チン州
火を消そうとした牧師を国軍が射殺か
複数のメディアは9月22日、インド国境近くのミャンマー・チン州の町サントラン(Thantlang)で軍事政権に反対する民兵と国軍が衝突し、国軍が大砲を使用して無差別に建物を炎上させたと報じた。

サントランの町には通常、約1万人が住んでいるが、ほとんどの住民がインドの一部を含む周辺地域に避難場所を探すために町を出て行った。

報道によると、チンランド国防軍(Chinland Defence Force:CDF)のサントラン支部にチン国軍(Chin National Army:CNA)の軍隊が加わり、18日に戦闘が始まったという。

少なくとも18の家と政府の建物が、国軍の砲撃によって炎上。また、火を消そうとしたキリスト教の牧師が国軍に射殺されたようだ。

一方、国営メディアはこの報道に異議を唱え、軍事政権が牧師の死を調査していることを伝えた上で、
「兵士が約100人の“テロリスト”によって待ち伏せされ、双方が交戦した」(perth nowより)
と述べている。

なお、死亡した牧師が運営する孤児院に約20人の子供を含む人々が残されたが、すでに町から避難したという。

宣戦布告後、流血が急増
コミュニティのリーダーによると、9月初めに民兵の戦闘機が国軍の基地を制圧し、国軍は空爆で応酬。また、ここ数週間で4人の民間人が殺害され、15人が負傷した。

今回の戦闘も、その一連の衝突によるものだ。

一方、軍事政権に反対する民兵であるチン防衛軍(Chin Defence Force)も声明で、30人の兵士が殺害されたことを明らかにしている。

軍事政権に反対する影の政府「国家統一政府(NUG)」が9月7日に軍事政権に対して宣戦布告をした後、チン州のような地域で流血が急増。しかし、このような攻撃で民間人が巻き込まれ、逃げることを余儀なくされているのが現状だ。

(画像はMyanmar NOWより)


外部リンク

Myanmar town near India border sees exodus as thousands flee fighting
https://www.reuters.com/

Thousands flee fighting in Myanmar town
https://www.perthnow.com.au/

Entire town flees as junta forces open fire indiscriminately on Thantlang
https://www.myanmar-now.org/

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