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2021-10-17 05:00

社会

Facebook、ロヒンギャ迫害を扇動したコンテンツの公開命令に異議

Facebook
判事は虐殺の経緯を知る機会を失うと懸念
世界的に人気があるソーシャル・ネットワーキング・サービスのFacebookは10月13日、ミャンマーで2017年に起きたロヒンギャ迫害を扇動するために投稿されたコンテンツの公開を求めるワシントンの裁判所命令の一部に異議を唱えた。

ミャンマーではイスラム系少数民族ロヒンギャの偽情報を広めるツールとしてFacebookが使われたため、Facebook側は迫害を扇動するために使われたアカウント、投稿、コンテンツ等を削除している。

裁判所は9月、これらの削除されたコンテンツの保存データを西アフリカのガンビアに提供することを裁定した。

ガンビアは共和国2019年11月、57ヵ国のイスラム協力機構(Organisation of Islamic Cooperation)に代わって、ミャンマー国軍によるロヒンギャへの“ジェノサイド”疑惑の調査を国際司法裁判所(International Court of Justice:ICJ)に提訴している。

米国下級判事のZia Faruqi氏は、
「要求されたコンテンツを非公開にすることは、偽情報がロヒンギャの虐殺をどのように生み出したかを理解する機会を失うことになる」(BUSINESS INSIDERより)
と懸念している。

Facebookはプライバシーと表現の自由を懸念
Facebookは13日遅くに裁判所に提出した書類で、ミャンマーに対するガンビアの提訴を支援するために、大量の公開情報と非コンテンツメタデータを作成する用意があるこることに言及している。

実際1年以上にわたり、国連の調査メカニズムに対して自主的かつ合法的な開示を行ってきたという。

しかし、
「インターネットユーザーのプライバシーと言論の自由の権利を保護する連邦法に照らして、Faruqi判事がFacebookの内部調査で得た記録を含む非公開情報の広範な公開を命じるのは行き過ぎだ」(Bloombergより)
と主張。

また、命令が成立した場合、
「Facebookユーザーだけでなく、米国人を含む世界中のインターネットユーザーの重要なプライバシーと表現の自由の権利が損なわれる」(VOAより)
とFacebookは述べている。

(画像はVOAより)


外部リンク

Facebook Objects to Releasing Private Posts About Myanmar’s Rohingya Campaign
https://www.voanews.com/

Facebook Fights Release of Records in Myanmar Genocide Case
https://www.bloomberg.com/

Facebook is fighting to keep records of its own investigation into the genocide of Rohingya Muslims in Myanmar out of court
https://www.businessinsider.com.au/

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