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2021-09-09 13:00

政治

ミャンマーの影の政府、軍事政権に宣戦布告

国家統一政府
全国的な蜂起を大々的に呼びかけ
ミャンマーの軍事政権に対抗するため結成された民主派の影の政府「国家統一政府(NUG)」は9月7日、代行大統領であるドゥーワーラシーラ(Duwa Lashi La)氏のスピーチ動画をFacebookに投稿し、全国的な蜂起を大々的に呼びかけた。

同氏は動画で、
「影の政府は“自衛のための戦闘”を開始する」(REUTERSより)
と軍事政権に宣戦布告した上で、
「それは国の文民支配の再開まで続くだろう」(The Irrawaddyより)
と述べ、クーデターのリーダーであるミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)国軍最高司令官が率いる軍事テロリストの支配に反抗するよう呼びかけている。

また、現在も軍事政権下で働いている国民に仕事を辞めるよう促し、支援を仰いだ。

NUGは国軍に軟禁されているアウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の党員や少数民族の代表らで4月に結成された民主派の組織である。

公開された動画ではNUGがどのように戦闘を開始するかは明らかにされていないが、ドゥーワーラシーラ代行大統領は全国的に存在する民間の抵抗グループ「人民防衛軍(PDF)」に、“直ちに攻撃”するよう呼びかけたという。

暫定軍事政権はNUGの呼びかけを一蹴
暫定軍事政権のゾー・ミン・トゥン(Zaw Min Tun)報道官は、
「NUGがコロナワクチン接種プログラムの中断を含め、国を不安定化させようとしていたが、それは失敗に向かっていた」(REUTERSより)
と述べ、呼びかけを軽視。

蜂起の呼びかけは来週ニューヨークで始まる国連総会に合わせて注目を集めるために行われたことを示唆した。数日中に戦闘が激化した場合、ミャンマー危機は国連総会の主要な問題の1つになることが予想される。

また同報道官は、ミャンマー危機の終結を仲介しようとしている東南アジア諸国連合が戦闘の呼びかけを歓迎する可能性が低いことも示唆。

さらに国営テレビで、メディアがミャンマーの状況について“偽のニュースを広めた”とメディアを批判している。

(画像はAPより)


外部リンク

Myanmar shadow government calls for revolt against military rule
https://www.reuters.com/

Myanmar’s Shadow Govt Declares War on Military Regime
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar opposition calls for national uprising against army
https://apnews.com/

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