• TOP
  • >
  • 社会
  • >
  • スーチー氏の側近がコロナで死去、収監中の刑務所で感染
2021-07-22 14:00

社会

スーチー氏の側近がコロナで死去、収監中の刑務所で感染

コロナ
重症化リスクが高い基礎疾患あり
ミャンマー国軍によるクーデターで軟禁されているアウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)は声明で、スーチー氏とともに拘束されて刑務所に収監されていたニャン・ウィン(Nyan Win)氏(79)が新型コロナウイルスに感染し、7月20日に病院で死去したことを明らかにした。

ニャン・ウィン氏はNLDの中央執行委員会のメンバーで党のスポークスマンを務め、スーチー氏の弁護士であり長年の親友でもあったという。

ニャン・ウィン氏はヤンゴンの悪名高いインセイン刑務所に収監されている間にコロナに感染し、11日に治療のため病院に移送されている。

なお、同氏には糖尿病と高血圧の基礎疾患があり、重症化のリスクが高かったという。

ミャンマーの悲惨な状況
ミャンマーでは軍事クーデター以来、国内の混乱によりコロナの封じ込めに失敗している。国連はデルタ株が急増するミャンマーを「破壊的な事態」だと警告。医療制度の崩壊でさらに人命が失われる可能性があると懸念を示している。

ミャンマーのコロナ新規感染者数は毎日のように最大数が更新され、保健省は20日、新規感染者が1日で5,860人に上り、286人が死亡したと報告した。

ミャンマー副情報相は同日、全国の刑務所にコロナの陽性者が375人いたことを明らかにしている。拘禁施設の調査を行った政治囚支援協会によると、ミャンマーの過密な刑務所は特にウイルスの蔓延の影響を受けやすいという。

これらの数字は軍事政権が示したものであり、実際の感染者、死亡者ははるかに多い可能性がある。

ミャンマーでは国軍が医療用酸素の供給を制限しているために多くの死亡者が出ており、火葬場は作業が追いつかず、火葬待ちの遺体が列をなしている状況だ。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

Jailed Myanmar politician dies from COVID-19 as infections spike
https://www.reuters.com/

Imprisoned Myanmar politician dies from COVID-19
https://www.seattletimes.com/

Veteran Myanmar Politician Nyan Win Dies in Detention of COVID-19
https://www.rfa.org/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook