2021-08-01 08:00
政治
英国連大使、2週間以内にミャンマー人口の半分がコロナに感染する可能性を警告

紛争地帯での停戦を要求
英国の国連大使は国連安全保障理事会で7月29日、今後2週間でミャンマー人口の半分が新型コロナウイルス(COVID-19)に感染する可能性があると警告した。ミャンマーは2月1日に国軍がアウンサンスーチー率いる政権を失脚させて以来、国軍と新たに結成された民兵との間の抗議と戦闘で混乱状態にある。
英国の国連大使であるバーバラ・ウッドワード氏は、
「クーデターは医療制度のほぼ完全な崩壊をもたらし、医療従事者は攻撃され逮捕されている」(REUTERSより)
と述べた上で、「ウイルスは実際に非常に速く人口全体に広がっている。いくつかの推定によれば、次の2週間でミャンマーの人口の半分がCOVIDに感染する可能性がある」(REUTERSより)
と付け加えた。同氏はさらに、ワクチンの安全な配送を可能にするために、紛争地帯での停戦を要求する決議がミャンマーで尊重されることを確実にするよう理事会に要請している。
ミャンマーの国連大使であるKyaw Moe Tun氏は安全保障理事会で、
「スムーズで効果的なCOVIDワクチン接種と人道支援を提供するためには、国際社会による綿密な監視が不可欠だ」(REUTERSより)
と述べた上で、国連主導の監視メカニズムを早急に確立するよう要請した。ミャンマーの現状
ミャンマーでは軍事クーデター以降、多くの医療関係者がクーデターに反対する抗議活動に参加したため、急増するCOVID-19に対処できない医療施設が増えている。その上、国軍は医療関係者と施設に対して少なくとも260回の攻撃を行い、少なくとも67人の医療関係者を拘束したと推定。また、ミャンマーの医療施設の40パーセントしか機能していないと考えられている。
28日の報告ではCOVID-19の1日の新規感染者は5000をわずかに下回ったが、アナリストによると実際の感染者ははるかに多いという。
なお、米国、英国、その他の国々は、数百人が殺害された国軍によるクーデターと弾圧に対して、軍事政権や国軍に関係するビジネスや個人に制裁を課している。
(画像はREUTERSより)
外部リンク
UN warned of ‘dire’ COVID situation in Myanmar
https://www.aljazeera.com/
UN warned of ‘dire’ Covid situation in Myanmar
https://www.france24.com/
Britain warns COVID-19 could infect half Myanmar in next two weeks
https://www.reuters.com/
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