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2021-03-18 10:00

社会

反中国感情が高まるミャンマーで中国資本の工場火災

中国
一部地域に戒厳令
2月1日の軍事クーデター以来、抗議デモが活発化しているミャンマーでは3月14日、中国資本の工場で火災が発生し、32の工場が被害を受けた。この火災により中国人2人が負傷し、被害金額は3780万米ドルに上る。

火災が起きたのは商業首都ヤンゴンのラインタヤ工業地帯(Hlaingthaya industrial zone)で、火災が発生した14日夜には、ラインタヤとヤンゴンの他のいくつかの地区に戒厳令が出されたという。

中国国営放送局のCGTNは、
「鉄の棒、おの、ガソリンで武装した攻撃者が工場の入り口と倉庫に火をつけた」(South China Morning Postより)
と報告。

また、
「中国はミャンマーに対し、すべての暴力行為を阻止し、法律に従って加害者を罰し、ミャンマーの中国企業と従業員の生命と財産の安全を確保するために、さらに効果的な措置を講じるよう要請する」(CNNより)
と中国大使館の声明を引用した。

なお、工場火災が発生した際、治安部隊は抗議者に実弾を発砲し、死者が出ている。

暫定軍事政権vs文民政権
軍事クーデターに抗議する人々は中国の関与を疑っており、ヤンゴンにある在ミャンマー中国大使館を標的にしたデモが頻繁に行われ、中国政府がクーデターと暫定軍事政権を支持していると非難している。

工場火災を起こしたリーダーは不明だが、クーデター以来、ミャンマーでは反中国感情が高まっているという。

事実上のリーダーであったアウンサンスーチー氏は国軍により拘束されたままで、いくつかの罪に問われている。しかし、元議員たちは正当な政府としての国際的な認知を推進する文民政権(CRPH)を結成した。

暫定軍事政権はCRPHを違法とみなし、CRPHへの協力が判明すれば、反逆罪に問われると警告。一方、CRPHはミャンマー国軍を「テロ組織」と宣言したという。

(画像はFINANCIAL REVIEWより)


外部リンク

Chinese in fear in Myanmar after attacks on factories
https://www.scmp.com/

Chinese factories set on fire and at least 38 killed in Myanmar's deadliest day since coup
https://edition.cnn.com/

Chinese factories burn in Myanmar as death toll rises
https://www.afr.com/

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