2021-03-17 08:00
社会
国連特使、ミャンマーで進行中の「残虐行為」を非難

継続的な残虐行為は平和と安定を損なう
クリスティーネ・シュラナー・ブルゲナー(Christine Schraner Burgener)国連特使は3月15日、ミャンマー国軍のクーデターに抗議する人々が治安部隊により攻撃を受けている問題で、人権や基本的な自由の尊重を求める国際社会の要請を国軍が無視し、流血が継続されていることを強く非難した。報道によると、ミャンマーでは治安部隊の攻撃によりすでに多くの人が死亡しており、14日だけで38人が死亡したという。
ブルゲナー国連特使は声明で、
「医療関係者に対してや公共インフラの破壊を含む継続的な残虐行為は、平和と安定の見通しを著しく損なう」(プレスリリースより)
と述べた上で、近隣諸国や安全保障理事会のメンバーと緊密に連絡を取り、事態緩和に向けた継続的な支援を求めることを付け加えた。ミャンマーの人権問題に関する国連の特別報告者であるトム・アンドリュース(Tom Andrews)氏は、治安部隊の攻撃により死亡した人の数が多かったことに対して、失望と憤慨を示している。
拘束されている子どもは推定700人
報道によると、クーデターに抗議するデモで死亡した人はこれまでのところ、女性と子どもを含む120人以上で、その中には銃殺された人もいるという。また、負傷者は数百人に上り、2000人以上が逮捕されている。ユニセフによると、恣意的に拘束されている子どもは推定700人だという。
ユニセフは実弾の使用や子どもの恣意的な拘束など、子どもに対する武力の行使を可能な限り強く非難し、治安部隊に対して暴力行為を直ちにストップし、子どもや若者を危害から遠ざけるよう呼びかけ続けている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
https://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/
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