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2021-04-03 08:00

社会

ミャンマー国軍に対するデモ抗議、死者500人超え:ビルマ政治囚支援協会

ビルマ政治囚支援協会
2ヶ月で500人以上の民間人を殺害
ビルマ政治囚支援協会(Assistance Association for Political Prisoners advocacy group:AAPP)によると、ミャンマー国軍による軍事クーデター勃発以来、3月29日の時点で死者が500人を超え、翌30日には521人になったという。

27日には1日の死者が100人を超え、クーデター以来、その数は最大となった。その後も国軍は民間人への攻撃の手を緩めず、日々、死者が増えている。

30日の時点で拘束されている人は2608人で、そのうち37人が刑の宣告を受けた。また、新たに120人が逮捕状を発行されている。

なお、AAPPは2月1日のクーデター以来、日々、国軍により殺害された人々の詳細を報告しているが、この数はAAPPが確認できた数であり、実際の死者数ははるかに多い可能性があるという。

残忍行為を続ける国軍
ミャンマー国軍は多くの地区で日々、残虐行為を繰り返しているが、ヤンゴンのサウス・ダゴン(South Dagon)郡区は特に激しい暴力の場となっており、警察や治安部隊によって多くの人が殺害されているという。

人々は身を守るためにバリケードを作っていたが、29日夜、手榴弾、発射装置、重火器によってバリケードが破壊されて町は多数の治安部隊により襲撃を受け、人々の家や車は破壊された。

また、拘束された若者をひざまずかせて狙撃兵の標的とし、
「被拘禁者を救いに来なければ、彼らは撃たれて殺されるだろう」(プレスリリースより)
とデモ抗議者を脅迫したという。

その他にも国軍は複数の病院を襲撃し、人々が治療を受けられないようにしている。さらに、サウス・ダゴンの激しい取り締まりで民間人が焼死している。

AAPPによると、ミャンマーの暫定軍事政権は生きたまま人を燃やしたり、拷問したり、その他の残忍な方法を使ったりして、人々に恐怖を与えているという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ビルマ政治囚支援協会
https://aappb.org/

ビルマ政治囚支援協会のブリーフィング29日
https://aappb.org/13942

ビルマ政治囚支援協会のブリーフィング30日
https://aappb.org/13971

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