2021-02-20 07:00
政治
国連特使がミャンマーのデモ対応に警告「世界は注視している」

デモ参加者は報復を受けるべきではない
ファルハン・ハク(Farhan Haq)国連事務総長副報道官は2月15日の定例記者会見で、クリスティーネ・シュラナー・ブルゲナー(Christine Schraner Burgener)国連特使がミャンマー国軍のソー・ウィン(Soe Win)副最高司令官との電話会談で、同国で起きているデモ抗議への対応に警告したことを明らかにした。ハク副報道官によると、ブルゲナー国連特使は「平和的集会の権利は完全に尊重されなければならず、デモ参加者は報復を受けるべきではないことを強調した」という。
また、同国連特使は「世界が注視している」ことをミャンマー国軍に伝えた。さらに、電話会談の中で国連事務総長の声明を繰り返し、同意できる条件の下でミャンマーへの訪問を要請している。
同副報道官は、
「国連特使が率直で開かれた対話のためにこのチャネルを維持するだろう」(プレスリリースより)
と付け加えた。過度の力の行使・恣意的な拘束を続行
アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)国家顧問やウィンミン(Win Myint)大統領などのトップが国軍により拘束されて以来、ミャンマー全土で国民による抗議デモが拡大している。警察や国軍は抗議者に対して、過度の力の行使および恣意的な拘束を続行。主要都市では治安部隊と装甲車両も増加している。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、12日の時点で、350人以上の政治家、州の役人、活動家、ジャーナリスト、僧侶、学生を含む市民社会メンバーが拘束されたという。
そのほとんどが適正な手続きをとっておらず、疑わしい理由で刑事告発に直面している上、法的代理人や家族の訪問または連絡を許可されていない。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
https://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/
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