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2021-01-20 10:00

経済

タイのサイアム商業銀行、金融市場拡大に向けサイアム商業銀行ミャンマーを開設

SCB
デジタル金融インフラと決済システムを開発
タイのサイアム商業銀行(以下、SCB)は、ヤンゴン市中心部にある主要な金融街であるスーレースクエアオフィスタワーにサイアム商業銀行ミャンマー(以下、SCBミャンマー)を開設したことを発表した。

SCBミャンマーは、デジタルバンキングの専門知識を活用し、ミャンマーにおける金融商品やサービス、決済システムを向上させ、ASEAN諸国のビジネス要件を満たす。これにより、新しい機能が開かれ、大企業、中小企業、個人顧客を問わず、ミャンマーのあらゆる顧客グループが可能性を最大限に拡張するためのニーズに対して、SCBミャンマーが対応するが実現する。

また、SCBの支店ネットワークを活用して、カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム・中国・シンガポール(以下、CLMV諸国)間の地方貿易や投資関係を提供することによって、ミャンマーでの事業拡大を目指していく。

SCBは、2012年に支店を開設してミャンマー市場に参入しており、ミャンマーの市場、文化、規制の要件について深く理解している。

戦略的に重要な位置にあり世界中の投資家が注目
SCBのSarut Ruttanaporn社長は次のように述べた。
「SCBは、2021年1月15日に、ミャンマー中央銀行からSCBミャンマーを経営する銀行免許を取得した。この開発は、過去数年間にわたり、SCBがCLMV諸国における海外ネットワークの戦略的拡大を実行することに関して、重要な一歩となる。ミャンマーは、地域戦略国としての重要性が増す中、世界中の投資家が最も魅力を感じる国の1つとなった。これは、アジアにおける2つの大国である中国とインドを結んだ場所にミャンマーがあることも一因である。」(プレスリリースより引用)

そして、Ruttanaporn社長によると、新型コロナウィルスの影響について、ミャンマー政府は、ミャンマーやタイを含む世界の国々が直面している新型コロナウィルスの脅威にも関わらず、外国からの直接投資を支援し続けており、この問題がミャンマーでの投資の流れ全体を変えることはないと確信している。

このパンデミックが収束すると、経済は完全に回復できるはずであり、その見通しを念頭に置いて、SCBは、SCBミャンマーを開設する計画を進めている。

世界銀行の予測によると、ミャンマーのGDPは2021年に以前よりも6%回復し、新型コロナウィルスのパンデミックの影響により2020年に予測された1.5%レベルより向上している。

しかし、統計によると、人口の74%が金融サービスへアクセスしておらず、GDPに対する国内信用の割合はわずか20%となっていることから、SCBミャンマーは、金融サービスへのアクセスを拡大させることにより、ミャンマーの人々にサービスを提供し、ビジネスを推進することに取り組む。

また、ミャンマーにおけるデジタルバンキングの流れの高まりに沿って、ビジネスとデジタル金融に不可欠なソリューションを提供することによって、金融インフラと決済システムをさらに発達させることをサポートする。

大きな可能性を持つミャンマー
SCBミャンマーは現在、ミャンマーの人々が満足できる金融経験を作るために、市場を研究している。

法人向けの企業ポータルと個人顧客向けのモバイルバンキングという、デジタル決済システムの開発によるサービスを2022年中に提供する予定であり、これにより、ビジネスの決済をサポートし、国内の現金使用料と管理コストを削減するのに役立つ。

ミャンマーには大きな成長の可能性がある。リテールローンのわずか10%と比較して、87%、180億ドルという商業ローンの不均衡にも関わらず、ミャンマー中央銀行は、リテール貸付の成長が指数関数的成長になると期待している。

さらに、2018年から2020年の間にスマートフォンの使用率が80%から90%になったことから、デジタル貸付が重要な役割を果たすと考えられる。インターネットアクセスも大幅に増加し、2019年から2020年の間に100万ユーザー以上となっており、デジタル金融の発展に不可欠な目標となる。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

Siam Commercial Bank
https://www.scb.co.th/

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