2020-12-10 21:30
政治
今後の和平を占う追加選挙

今後の和平占う追加選挙
2020年12月4日、日本財団参与の宮崎正氏はラカイン州とシャン州などの一部における、追加選挙の扱いへの意見を述べた。これらの地域における追加選挙の扱いが、ミャンマー和平の今後を占う上で重要だからだ。
少数民族政党の影響力
11月8日に総選挙が行われたが、ラカイン州とシャン州の一部において、投票が見送られた。議席数で下院15議席、上院7議席の投票が「治安上の理由」により見送られた。ラカイン州とシャン州は少数民族政党の勢力が強い。5年前の総選挙では、ラカイン州のラカイン民族党(ANP)が上・下院計29議席のうち22議席を獲得、追加選挙の実施を強く求めた。
現在は計8議席だが、投票が見送られた計16選挙区(小選挙区、当選者は各1人)の追加選挙の実施を強く求めている。ミャンマーは長期間、内戦状態にあるが、停戦に応じていない少数民族武装組織は10組織にも上る。
反政府武装勢力アラカン・アーミー(AA)は選挙の実施を求めて、国軍と一時的に停戦状態にある。現在も停戦に合意していない少数民族武装組織への注目が高まっている。
国軍も追加選挙の早期実施を支持しており、国民民主同盟(NLD)を率いるアウン・サン・スー・チー国家最高顧問の判断から目が離せない。
(画像は日本財団のブログより)
外部リンク
日本財団
https://blog.canpan.info/
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