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2020-11-06 09:00

政治

逮捕・起訴命令が出ていたミャンマー強硬派仏僧侶、1年以上逃走の末に出頭

アシン・ウィラトゥ
スーチー国家顧問と現政権を批判
昨年5月末にミャンマー政府により逮捕・起訴命令が出ていた反イスラム運動の精神的指導者として知られる強硬派のアシン・ウィラトゥ(Ashin Wirathu)仏僧侶が11月1日、ヤンゴンの西部地区警察署に出頭したという。

ウィラトゥ僧侶は昨年5月5日、国家主義集会で同国の事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問と現政権に対して批判的な発言をした。特に、同国家顧問に対しては、卑猥でわいせつな言葉を使用して侮辱している。

ヤンゴン管区西部地方裁判所は5月28日、扇動法として知られる刑法第124条(a)に違反したとして逮捕状を出したが、その後1年以上、同僧侶が逮捕されることはなかった。

なお、同僧侶が有罪判決を受けた場合、最長20年の刑が課される可能性がある。

ヘイトスピーチを続けたウィラトゥ僧侶
ウィラトゥ僧侶が出頭したのは、スーチー国家顧問が率いる与党国民民主連盟(NLD)が勝利すると予想される11月8日の総選挙のわずか1週間前である。

同僧侶は出頭する直前に警察署の外で、
「主に同じ信仰を持つ全国の僧侶たちに、国の人種と宗教を守るために活動する党に投票するよう彼らの信者に依頼するよう要請したい」(cnaより)
と述べたという。

ウィラトゥ僧侶と彼の支持者は異宗婚を困難にする法律のロビー活動に成功したが、2015年の総選挙でスーチー国家顧問が率いるNLDの勝利を阻止することができなかった。

同僧侶は2018年にヘイトスピーチで非難され、Facebookは同僧侶のアカウントを閉鎖。しかし、同僧侶は他のソーシャルメディアでヘイトスピーチを続けたという。

全国僧侶評議会は同僧侶に対して1年間、公でのスピーチを禁止したが、その行動は厳しく制限されなかった。

(画像はcnaより)


外部リンク

Myanmar firebrand monk Wirathu surrenders to police
https://www.channelnewsasia.com/

Wirathu arrested after more than a year in hiding
https://www.myanmar-now.org/

Sayardaw U Wirathu on the run under the sedition law, gives himself up
https://elevenmyanmar.com/

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