• TOP
  • >
  • 政治
  • >
  • ミャンマーの大臣「本国送還問題の唯一の解決方法は二国間協力」:国連総会
2020-10-01 09:00

政治

ミャンマーの大臣「本国送還問題の唯一の解決方法は二国間協力」:国連総会

国連総会
バングラデシュ政府に協定条件の遵守を要請
ミャンマーのチョウ・ティン・スエ(Kyaw Tint Swe)国家最高顧問府大臣は国連総会で、同国とバングラデシュとの間にある本国送還問題を効果的に解決する“唯一の方法”は二国間協力であると発言した。

これは事前に録画されたビデオメッセージが国連総会の年次討論会で紹介されたもので、同大臣はバングラデシュ政府に「署名された協定の条件を厳密に遵守することで、協力する真の政治的意思を示す」よう求めたという。

さらに、
「バングラデシュが二国間プロセスにコミットすれば、ミャンマーは喜んでパートナーになるだろう。圧力戦術は無駄になる。ミャンマーは圧力に反応を示さない」(プレスリリースより)
と述べている。

加えて、二国間送還がまだ開始されていないにもかかわらず、バングラデシュ・コックスバザールの難民キャンプから350人以上の避難民が非公式の経路を通じて自らの意志でミャンマーのラカイン州に戻ったことを明らかにした。

人権侵害の解決は国内法制度で
チョウ・ティン・スエ大臣はまた、バングラデシュへの逃避のきっかけとなったラカイン州での人権侵害の申し立てに対する懸念を共有するとともに、真剣に受け止めていることに言及している。

2019年12月に国際司法裁判所(ICJ)の公聴会でミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問が発言した通り、戦争犯罪または人権侵害があった場合、それらは調査され、ミャンマーの刑事司法制度で起訴されるとの見解を示した。

また、
「これは我々の権利、義務、そしてコミットメントであり、ミャンマーの憲法改正と平和に関連する重要な国内プロセスにとって重要だ」(プレスリリースより)
と述べ、説明責任と和解に向けて政府が講じた措置に言及している。

さらに、国内の説明責任プロセスに対して時間、空間、尊重を与えられるべきであり、偏見や「悪魔化」に注意を払うべきとの見解を示した。

(画像は国連より)


外部リンク

国連
https://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook