2020-09-23 09:00
政治
ミャンマー選挙委員会、新型コロナ蔓延による総選挙の延期を拒否

24の政党から選挙延期の要求
ミャンマー連邦選挙委員会(UEC)は、新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延を理由に11月の総選挙が延期されることはないとの見解を示し、投票所で必要な疾病予防措置を講じることを約束した。ミャンマー国内ではCOVID-19が急増しているため、旧軍事政権を牛耳っていた連合連帯開発党(USDP)を含む24の政党から、選挙運動やその他の公衆衛生関連の問題を理由に選挙の延期を要求する書簡が送られていた。
実際、ミャンマーのCOVID-19の感染者は急増しており、9月20日には一日の新規感染者が671人上り、21日には264人の感染が報告されている。
特に、同国最大の商業都市ヤンゴンでの感染拡大が懸念されており、21日には当局がヤンゴンの全地域を封鎖。住民は自宅待機を余儀なくされ、縫製工場は24日から10月7日まで操業を停止するように求められている。
当然、選挙活動も同地域では行うことができない。
投票率に影響を与える可能性も
UECは投票所を4万から5万に増やすことを計画しており、過密を避けるためにスタッフは防護服を着用し、有権者は手を洗うように指示されるという。一方、一部の批評家は、
「多くの有権者が投票所に行くのをためらうだろう」(The Irrawaddyより)
と述べた上で、COVID-19の感染が拡大する中で選挙を行うと投票率に影響を与えるとの懸念を示した。なお、同国の事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問が率いる与党の国民民主連盟(NLD)は、UECが発表した選挙延期拒否を支持している。
(画像はThe Irrawaddyより)
外部リンク
Myanmar rejects calls to postpone election despite virus surge
https://in.reuters.com/
Myanmar’s Election Commission Rules Out Postponing Election Due to COVID-19
https://www.irrawaddy.com/
No postponement of elections in Myanmar despite COVID 19 surge
http://ddnews.gov.in/
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