2020-09-15 16:00
社会
ユニセフ・ミャンマー、紛争地域で死亡した子どもに関する声明を発表
子どもの死亡・負傷の急増を懸念
ユニセフ・ミャンマー(UNICEF Myanmar)は、9月8日にラカイン州で砲撃により子どもが2人死亡し、1人が負傷したことについて声明で深い悲しみを表明した。また、ミャンマー国軍とアラカン軍の紛争が激化したラカイン州とチン州で、子どもの死亡や負傷が急増していることを懸念している。
ユニセフ・ミャンマーによると、子どもたちは紛争の当事者間の集中攻撃で死亡するだけでなく、故意に撃たれることもあるという。
その上で、
「武力紛争の際に、子どもを狙ってはいけない」(プレスリリースより)
と述べている。さらに、学校に対する攻撃や紛争の当事者が学校を利用するため、教育が妨げられていることも指摘した。
子どもの安全と権利を第一に
ユニセフ・ミャンマーは、日常生活が崩壊したラカイン州の子どもたちが紛争の影響によりストレスの多い生活を強いられていることに言及した上で、「子どもの安全と権利は、彼らの生活に影響を与えるすべての大人にとって、第一に考えるべきことでなければならない」(プレスリリースより)
との見解を示し、関係者に対して子どもの保護を要請した。また、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みにおいても、紛争により人道支援サービスへアクセスできない民間人を懸念し、サービスへのアクセスの継続を要請している。
なお、ユニセフ・ミャンマーは政府と市民社会とのパートナーシップにより、子どもの死亡率削減、教育へのアクセスと質の向上、暴力・虐待および搾取から子どもを保護することを目指している。
(画像はユニセフ・ミャンマーより)
外部リンク
ユニセフ・ミャンマー
https://www.unicef.org/myanmar/
ユニセフ・ミャンマーのプレスリリース
https://www.unicef.org/myanmar/press/
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