2026-09-05 17:00
社会
ミャンマー、ロヒンギャなど少数派への人権侵害深刻化 違法経済も拡大

ロヒンギャへの迫害、アラカン軍支配地域でも深刻化
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は9月3日、ミャンマーのロヒンギャをはじめとする少数派が、深刻な人権侵害にさらされ続けていると報告した。OHCHRが発表した報告書は、2025年6月から2026年5月までの状況を調査したもので、ロヒンギャの置かれた状況がさらに悪化していると指摘。特にラカイン州北部では、アラカン軍(AA)による恣意的な逮捕や拷問、性的・ジェンダーに基づく暴力、強制失踪、強制労働、強制徴用などが報告されている。
また、土地や住宅の不法な没収、村落や宗教・文化施設の破壊も行われ、ロヒンギャの新たな避難を引き起こしているという。子どもも労働を強いられ、6歳ほどの子どもが森林伐採や建設作業などに従事させられた事例も確認された。
違法な資源開発が「紛争経済」を拡大
報告書は、少数派への人権侵害だけでなく、ミャンマー各地で違法・無規制の経済活動が拡大していることにも警鐘を鳴らしている。特にレアアース(希土類)の違法採掘などによる天然資源の搾取が、環境や住民の生活基盤を破壊していると指摘。長期化する暴力とこうした違法経済が結びつき、民間人の苦境をさらに深刻化させる「紛争経済」が形成されているとしている。
OHCHRはミャンマーの人権状況が新たな低水準に落ち込んでおり、ロヒンギャを含む少数派への迫害と違法経済の拡大が同時に進行していると警告している。
(画像はプレスリリースより)
(C)Mustafa Hatipoglu / Anadolu via AFP
外部リンク
国連
https://www.un.org/en/
OHCHR
https://www.ohchr.org/en/ohchr_homepage
OHCHRのプレスリリース
https://www.ohchr.org/
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