2025-12-15 15:30
社会
【続報】ミャンマー軍事政権、病院への空爆を認めるも民間人の死亡を否定

軍政は「武装集団が病院を拠点として利用」と主張
ミャンマー国営メディアである『グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー』は12月13日、30人以上が死亡したラカイン州の病院が空爆された事件について、同国軍が行ったことを認めたものの、民間人の殺害を否定した。同メディアが発表した声明によると、軍の情報局は、2021年の軍による政権掌握後に結成された民主化民兵組織である人民防衛軍やアラカン軍(AA)などの武装集団がこの病院を拠点として利用していたという。
そのため、軍が必要な治安対策を実施し、病院施設に対する対テロ作戦を開始。同情報局は
「死傷者は反政府勢力の武装メンバーとその支持者であり、民間人は含まれていない」(cnaより)
と明言した。一方、ラカイン州救助隊の高官は、AA支配地域であるミャウウーの総合病院に10日夜、陸軍ジェット戦闘機が爆弾2発を投下し、患者と医療スタッフを含む34人が死亡、約80人が負傷したことを明らかにしている。
空爆を非難、戦争犯罪の可能性も
国連は11日、この空爆を非難。国連報道官のファルハン・ハク氏は、「世界保健機関(WHO)の報告によると、これは今年確認されたミャンマーの医療施設に対する攻撃としては67回目だ」(AAより)
と述べた。また、国連はこの攻撃が戦争犯罪に該当する可能性があるとして調査を要求したという。
隣国バングラデシュ外務省も13日に声明を発表し、病院への爆撃を非難。ラカイン州における国際人道法違反と暴力の最近の増加に懸念を表明した。
(画像はcnaより)
外部リンク
Myanmar military acknowledges airstrike on hospital, claims armed opposition groups used it as base
https://www.channelnewsasia.com/
Myanmar junta denies killing civilians in hospital strike
https://www.france24.com/
Myanmar junta denies civilian deaths in hospital airstrike that killed over 30
https://www.aa.com.tr/
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