2026-01-18 22:30
社会
ミャンマー軍事政権、史上最大級の麻薬押収を強調 国際的批判浮上も

巨大ラボ制圧と過去最大の押収
ミャンマー軍事政権は2026年1月中旬、同国北東部シャン州のジャングル奥深くに存在したとされる 巨大なメタンフェタミン(覚醒剤)製造ラボ3か所を制圧した と発表した。これら施設は昨年押収されたメタンフェタミンの3分の1以上を生産していた可能性があると軍当局は説明している。ラボはそれぞれ村サイズの規模で、独自の道路や生活区画、水・電力設備を備えていたとされる。
軍報道官は
「これは我が国の歴史上、麻薬撲滅作戦による最大の押収と破壊行為だ」(BARRON’Sより)
と述べたという。また、シャン州モンガイ地域では麻薬と前駆物質、製造設備を対象とした大規模な摘発が実施され、ヘロイン、メタンフェタミン、結晶メタンフェタミン(通称ICE)が押収されたとの報告もある。
軍内務大臣はこれを「同国史上最大の押収作戦」と断言し、過去5年間で総額およそ28億ドル相当の薬物を押収したと主張した。これら押収ルートはバングラデシュ、タイ、マレーシアまで広がる可能性があるという。
国際的背景と批判
一方で、こうした発表内容には疑問の声もある。軍事政権は反政府勢力や民族武装組織を麻薬生産・密輸の主犯格として批判しているが、これら勢力が支配する地域での治安不安が製造・取り引きを助長しているとの見方もある。軍の説明によれば、押収されたラボは反政府組織の支配地域から奪還した領土で発見されたとされるが、実際の関与関係や責任所在については明確な証拠が提示されていないという。
ミャンマーは長年ヘロインやメタンフェタミンなどの麻薬製造・密輸で知られる地域であり、今回の摘発が 国内の薬物問題の実態をどれだけ反映しているかは国際社会でも注目されている。
軍事政権自身が治安維持と反麻薬を掲げる一方で、継続する内戦や統治の正当性を巡る批判があるなかで、今回の発表は国内外からさまざまな評価を受けることになろう。
(画像はAPより)
外部リンク
Junta Claims Biggest Drug Haul in Myanmar’s History, Thanks China
https://www.irrawaddy.com/
Myanmar’s military government claims a record seizure of illicit drugs at production sites
https://apnews.com/
Myanmar Junta Claims Capture Of Giant Jungle Meth Labs
https://www.barrons.com/
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