2025-09-26 10:00
社会
拉致されたミャンマー人記者の解放を要求:CPJ

自宅から連れ去られた記者
ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は9月23日、ミャンマーの反政府勢力であるアラカン軍(AA)に拉致されたボーダー・ニュース・エージェンシー(BNA)の記者のム・ドラ氏の解放を求めた。BNAが22日に発表した声明と 、CPJが同紙のカウン・ムラット・ナイン編集長と交わした電子メールによると、ム・ドラ氏は9月20日午前11時頃、ラカイン州マウンドーの自宅から連れ去られたという。
CPJ東南アジア上級代表ショーン・クリスピン氏は、
「ミャンマー内戦におけるすべての戦闘員は、ジャーナリストの報道を理由に報復攻撃を仕掛けるべきではなく、ジャーナリストを保護する責任がある」(プレスリリースより)
と強調したうえで、「AAはム・ドラ記者を今すぐ釈放し、すべてのジャーナリストがラカイン州の紛争について自由に報道できるようにすべきだ」(プレスリリースより)
とつけ加えている。なお、情報筋によると、ム・ドラ氏はAAの諜報部で外部との連絡を絶たれた状態で拘束されているという。
世界で3番目にジャーナリストの投獄状況が悪い国
ナイン編集長はCPJに対し、ム・ドラ氏はラカイン州の人権問題や紛争問題について報道しており、強制徴兵、拉致、脆弱層への暴力などを定期的に記録していたという。2021年の軍事クーデターにより国内で内戦が激化しているが、反政府勢力はジャーナリストを標的にし、拘束している。CPJの最新の年次刑務所調査によると、ミャンマーでは35人のジャーナリストが投獄されており、世界で3番目にジャーナリストの投獄状況が悪い国となっている。
報道によると、軍事政権からの自治を求めて闘う民族武装勢力であるAAは、現在ラカイン州にある17の郡区のうち14を支配しているという。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
CPJ
https://cpj.org/
CPJのプレスリリース
https://cpj.org/
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