ミャンマーニュース

東南アジア諸国連合（ASEAN）は10月26日からの首脳会議に先立ち、ミャンマーで続く「無差別暴力」に対し即時停止を強く求める共同声明を発表した。

声明では、一般市民や公共施設、インフラへの攻撃を「断じて容認できない」と非難。人道支援のためのアクセス確保と包括的な政治対話の創出も急務であると訴えている。

ASEANは2021年に採択された「5項コンセンサス（5PC）」をミャンマー危機の解決枠組みとして再確認したが、実行はなお十分とは言えない。

声明では「暴力の停止、特使の任命、すべての関係者による包括的対話、被災者救援、人道支援の確保」を改めて挙げ、加盟国に実効性ある措置を求めた。

今回の提言では、ミャンマーの軍事政権に対しても責任を追及しつつ、地域の安定に対する危機感が浮き彫りとなっている。

ミャンマー情勢が地域の安全保障と人道状況を直撃している中、今回の声明はASEANが「行動し、声を上げる」必要性を如実に示している。

だが、軍事政権側が5PCの根幹をなす暴力停止や包括対話を拒んできた歴史もあり、今後、声明がどこまで実際の改善につながるかが、国際社会の注目点になるだろう。

（画像はTRTWORLDより）

外部リンク

ASEAN urges Myanmar to end ‘indiscriminate violence,’ reaffirms five-point peace plan
https://www.trtworld.com/

Asean urges immediate stop to indiscriminate violence in Myanmar
https://en.yenisafak.com/

ASEAN Foreign Ministers Voice ‘Concern’ About Ongoing Myanmar Conflict
https://thediplomat.com/