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2025-12-06 08:00

社会

ミャンマーのアヘン栽培が10年ぶりに高水準:UNODC

アヘン栽培
前年比で栽培面積17%増
国連薬物犯罪事務所(UNODC)は『ミャンマーにおけるアヘン調査2025:栽培、生産、そしてその影響(Myanmar Opium Survey 2025: Cultivation, Production and Implications)』と題した報告書で、同国のアヘン用ケシ栽培が10年ぶりの高水準にあると報告した。

この報告書は、軍政掌握後の4回目の栽培シーズンにミャンマーで収集されたデータを分析している。

同報告書によると、前年比でケシ栽培面積が17%増加したという。

これは長年の紛争と社会経済的不安定を経て、ミャンマーが直面する不確実性を反映している。

また、アフガニスタンでの栽培が継続的に減少する中、ミャンマーが世界的に知られる主要な違法アヘンの供給源としての地位を強固なものにしている。

世界的な需要の増加と価格の高騰
この調査結果は、アヘン栽培が数年間の減少を経て、2020年以降増加傾向にあることを裏付けており、この傾向の主要因はアヘン価格の高騰だという。

社会経済状況の悪化を背景に、この期間に価格が2倍に上昇したのだ。

アフガニスタンからのヘロイン供給不足を受けて、東南アジアからのアヘンの世界的な需要が増加すれば、この傾向は続く可能性が高いとUNODCは警告。

報告書はまた、かつてアフガニスタン産のアヘンが供給されていた市場に、ミャンマーからヘロインが流入している兆候が現れていると指摘している。

過去1年間、東南アジア地域からヨーロッパへ向かう乗客からヘロインが押収されたケースが複数あった。これらは主に個別事例のようだが、環境の変化はミャンマーにおけるアヘンの栽培と生産を促進する可能性があり、UNODCはこれらの課題は今後ますます深刻化すると警告している。


(画像はUNODCより)


外部リンク

UNODC
https://www.unodc.org/

UNODCのプレスリリース
https://www.unodc.org/unodc/

UNODCの報告書
https://www.unodc.org/roseap/

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