2025-07-15 12:30
社会
ミャンマー西部で暴力再燃、ロヒンギャ15万人が避難

ロヒンギャの大規模流出続く
ミャンマー西部ラカイン州での暴力が再燃し、過去18か月間で約15万人のロヒンギャがバングラデシュに逃れている。国連によると、多くがバングラデシュのコックスバザール地区に到着し、その中には多数の女性や子どもも含まれ、難民キャンプでの生活を余儀なくされているという。
暴力と迫害が続く中、UNHCRのババール・バロシュ報道官は、ロヒンギャにとって避難が唯一の選択肢だという現状を強調した。
なお、今回の流出は2017年の大量流出以降で最大規模の避難である。
支援資金の不足が深刻 国際協力が急務
バングラデシュの難民キャンプには約100万人のロヒンギャが滞在し、人口過密状態が続いている。UNHCRは必要とされる約2億5,500万ドルの支援資金に対し、7月時点での調達率は約35%にとどまっていると警告。追加資金が確保されなければ、9月までに医療サービスは深刻な混乱に陥り、12月までに不可欠な調理燃料である液化石油ガス(LPG)が枯渇するという。
食糧支援は停止され、新たに到着した6万3,000人を含むロヒンギャの子どもたち約23万人への教育が中断される危機にひんしている。
ラカイン州からの避難が続く中、UNHCRとパートナー団体は国際社会に対し、迅速な行動を強く求めている。
(画像はプレスリリースより)
(C) UNHCR/Susan Hopper
外部リンク
国連
https://www.un.org/en
国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/
UNHCR
https://www.unhcr.org/
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