2025-07-06 17:00
社会
ミャンマー軍事政権、国連による徴兵虐待の告発を受け、子ども兵士93人を解放

異例の発表
ミャンマーの軍事政権は7月4日、軍による児童徴兵が広範に行われていると非難する国連報告書を受け、既に93人の子どもを兵役から解放したと発表した。この異例の発表は軍事政権傘下の新聞「グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー」に掲載され、政府は2024年に検証プロセスを完了し、検証後、これらの未成年者が解放され、解放後には経済的支援も提供したという。
同新聞に掲載された声明で政府主導の委員会は、
「現在までに、確認待ちとなっている軽微な疑いのある事件は18件のみだ」(REUTERSより)
と状況を明らかにした。なお、子ども兵士93人がいつ解放されたかは不明である。
高まる若者の強制徴兵への懸念
軍事政権の発表は、国連事務総長による「子どもと武力紛争」に関する年次報告書での厳しい批判を受けてのものだ。同報告書は、ミャンマー軍とその関連組織が昨年、467人の少年と15人の少女を徴兵し、370人以上が戦闘任務に就いたと報告している。報告書はまた、反軍事政権グループによる児童徴兵についても言及しているが、その数ははるかに少ない。
軍事政権は人員削減を補うため、2024年に兵役義務法を発効。これにより、若者の間で強制徴兵への懸念が高まっている。
最も多くの子どもが徴兵されているのは、少数民族ロヒンギャ族が拠点を置く西部ラカイン州で、国連によると、この地域だけで300人以上の未成年者が徴兵されたと明らかにしており、以前の報告では13歳という幼い子どもが前線に送られていたという。
(画像はARISE NEWSより)
外部リンク
Myanmar junta says 93 child soldiers already released, as it counters UN criticism
https://www.reuters.com/
Myanmar Junta defends record, says 93 child soldiers released
https://dailytimes.com.pk/
Myanmar Junta Frees 93 Child Soldiers Following UN Accusations Of Recruitment Abuses
https://www.arise.tv/
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