2025-08-22 14:00
政治
戦争で荒廃したミャンマー、12月28日に選挙を実施すると発表

西側は将軍たちの権力を強化する動きだと一蹴
ミャンマー軍事政権は、長らく約束してきた選挙を12月28日に開始すると発表した。国営メディアによると、合計55の政党が選挙に登録しており、そのうち9つの政党が全国規模で戦う予定だという。
ミャンマーの新聞「グローバル・ニュー・ライト」は今月初め、
「6つの政党が承認と登録の審査を受けている」(REUTERSより)
と報じていた。しかし、西側諸国政府はこの選挙を将軍たちの権力を強化する動きだと一蹴しており、選挙は軍の代理勢力によって支配されると予想される。
連邦選挙管理委員会によると、今回の投票は「段階的な」総選挙の第一段階であり、選挙のその後の日程は適宜発表されるという。
野党グループは選挙をボイコット
2021年に軍事政権がクーデターで権力を掌握し、民主的に選出されたアウンサンスーチー氏が投獄されて以来、初めての投票となる。クーデター以来ミャンマーは内戦に巻き込まれ、軍と少数民族武装勢力の間で激しい戦闘が続いており、武装勢力の多くは自らの地域での投票を認めないと表明。
また、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟を含む野党グループは、選挙は国軍最高司令官であるミン・アウン・フライン上級大将の権力基盤を強化するための見せかけだとみなし、選挙をボイコットすると表明している。
これまでの選挙実施計画は、国土の大部分を掌握している野党勢力に軍が苦戦したため、繰り返し延期されてきた。
(画像はALJAZEERAより)
外部リンク
War-torn Myanmar to hold first general election since 2021 coup
https://www.bbc.com/
Myanmar’s military government announces elections for December 28
https://www.aljazeera.com/
Myanmar to hold first phase of general election on December 28, state television reports
https://www.reuters.com/
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