2025-08-17 13:30
社会
飢餓が急増、ミャンマーのラカイン州への救命支援を呼びかけ:WFP

紛争とアクセスの問題で状況はさらに悪化すると予想
国連世界食糧計画(WFP)は、紛争、封鎖、資金削減といった致命的な組み合わせにより、飢餓と栄養失調が劇的に増加しているラカイン州へのさらなる人道支援を緊急に呼びかけている。ラカイン州中部では、基本的な食糧ニーズを満たすことができない世帯の数が、2024年12月の33%から57%に増加。
これらの調査結果はラカイン州中部の深刻な栄養失調状況の悪化を示し、食糧不安が憂慮すべきレベルにあることを示唆しているが、ラカイン州北部では活発な紛争とアクセスの問題により、状況はさらに悪化すると予想されている。
苦境に立たされる人々
WFPの報告によると、危機的状況にある人々の訴えが急増していることが明らかになり、家族は生き延びるために、借金の増加、物乞い、家庭内暴力、学校中退、社会的緊張、さらには人身売買といった苦境に立たされているという。WFPミャンマー代表のマイケル・ダンフォード氏は、
「人々は悪循環に陥っている。紛争によって孤立し、生計手段を失い、人道支援のセーフティネットも失っている」(プレスリリースより)
と述べたうえで、「飢えで泣き叫ぶ子どもたちや食事を抜く母親たちの悲痛な話を耳にする。家族はできる限りのことをしているが、一人では生き延びることはできない」(プレスリリースより)
とつけ加えている。(画像はプレスリリースより)
(C)WFP/Htet Oo Linn
外部リンク
WFP
https://www.wfp.org/
WFPのプレスリリース
https://www.wfp.org/news/
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