2025-08-13 10:00
政治
ミャンマーのミンスエ大統領代行が長期闘病の末に死去

死去前日に軍政が「危篤状態」と発表
2021年にミャンマー国軍がアウンサンスーチー氏率いる政府から権力を奪取した後、大統領代行に就任したミンスエ氏が亡くなったと軍事政権が発表した。享年74歳。軍事政権によると、ミンスエ氏は現地時間の8月7日の午前8時28分に首都ネピドーの病院で「神経変性疾患および関連する神経障害」のため亡くなったという。
国営のミャンマー紙「グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー」は6日、ミンスエ氏が7月に「体重減少、食欲不振、発熱、認知機能の低下」を経験し、「危篤状態」にあると発表した軍事政権の声明を掲載。
声明によると、同氏は2023年初頭から「動きが鈍くなり、食べ物や栄養素を摂取する能力が低下し始めた」という。
なお、軍事政権はミンスエ氏の葬儀を国葬として執り行うことを発表しているが、日時は明らかにされていない。
名目上の大統領となった経緯
2021年に起きたクーデターで、当時の大統領であったウィンミン氏と事実上の指導者であるアウンサンスーチー氏が共に逮捕された後、軍出身で第一副大統領であったミンスエ氏は名目上の大統領となった。ミンスエ氏は在任中、国軍最高司令官のミン・アウン・フライン氏がすべての政府機能を掌握していたため、非常事態の更新命令の発布など、職務の形式的な遂行しかできなかったという。
2024年7月に病気休暇となり、その職務はミン・アウン・フライン氏に引き継がれた。
なお、ミンスエ氏は、2021年に軍がミャンマーを掌握し、事実上の指導者であるアウンサンスーチー氏と他の高官を逮捕したことを受けて、米国財務省から制裁を受けた軍指導者の一人であった。
(画像はAPより)
外部リンク
Myanmar’s acting President Myint Swe dies after a long illness
https://apnews.com/
Myanmar's figurehead president Myint Swe dies
https://www.channelnewsasia.com/
Myanmar's figurehead president dies after long illness
https://www.bbc.com/
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