ミャンマーニュース

イギリス当局は、ミャンマーの元駐英大使チョー・ズワ・ミン氏を、ロンドンの外交官公邸に不法侵入したとして起訴した。

チョー氏は2021年のクーデター後、国軍に反対する姿勢を貫き、国軍によって解任されたものの、イギリス政府からは正式な大使として認められていた。しかし、チョー氏は公邸からの退去を拒否しているため、不法侵入で起訴されたという。

チョー氏はイギリス警察により正式に起訴され、5月30日に裁判所に出廷する必要がある。

今回の訴追は、ミャンマー国内の権力闘争が国外にも波及していることを示す象徴的な事例だ。チョー氏は国軍によるクーデターを公然と非難し、民主派「国民統一政府（NUG）」への支持を表明してきた人物であり、軍政にとっては政敵の一人と見なされている。

チョー氏が退去しないことで起訴されていることは、国際社会におけるミャンマー民主派の立場の脆弱さを浮き彫りにしている。

今後の裁判の行方が、民主化を支持する勢力と軍政側の外交的正統性をめぐる議論に影響を与える可能性もあるだろう。

（画像はREUTERSより）

外部リンク

UK charges exiled Myanmar ambassador with trespassing at diplomatic residence
https://www.reuters.com/

Myanmar Envoy With Trespassing on London Residence
https://thediplomat.com/

Ousted Myanmar envoy charged with trespass in London residence row
https://www.france24.com/