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2025-04-30 18:30

社会

ミャンマー軍政、医療機関への攻撃で地震対応を妨害

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
医療施設への攻撃で被災地の救援活動が困難に
人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は4月28日、ミャンマー軍政が医療機関や医療従事者に対する攻撃を続けており、3月下旬に発生した大地震で被災した地域での緊急支援が大きく妨げられていると報告した。

HRWによれば、軍は病院への空爆や医療物資の押収、医療従事者の逮捕を繰り返しており、これらの行為が人道支援の妨害に直結しているという。

同団体は、2021年のクーデター以降、軍政が数百件に及ぶ医療関連施設への攻撃を行ってきたことも明らかにした。特に被災地であるシャン州やカイン州では、避難民の命を支えるべき医療サービスが壊滅状態に陥っており、国際支援団体も活動が著しく制限されている状況だ。

国際社会に緊急対応と圧力を呼びかけ
HRWはこうした状況を「戦争犯罪に該当する可能性がある」とし、国連や関係各国に対し、軍政への圧力強化とともに人道支援の即時許可を求めている。特に、医療従事者の保護や医薬品の搬入ルートの確保が急務だという。

被災地では今もなお数万人が医療支援を必要としているが、物資の不足や医療機関の閉鎖により、命に関わる深刻な事態が続いており、国際社会からの対応が一刻も早く求められている。

(画像はプレスリリースより)
(C)2025 AP Photo


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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