2025-04-19 09:30
政治
ミャンマー軍政が約5,000人の囚人を恩赦 政権の狙いに注目集まる

正月に合わせた大規模釈放
ミャンマーの軍事政権は仏教の新年にあたる「ティンジャン」に合わせ、4月17日までに4,000人以上の囚人を恩赦し、最終的に約5,000人が釈放されたと発表した。国営メディアによれば、この措置は「人道的配慮と国民の平和を願って」行われたという。今回の釈放は、クーデター以降に行われたものとしては最大規模のひとつである。
恩赦には一部の外国人も含まれており、中国、タイ、インドなどの国籍を持つ者が解放された。ただし、いずれの報道機関も、民主活動家や軍政に批判的なジャーナリストなどの政治犯が含まれていたかについては明らかにしていない。
政治的な意図を疑問視する声も
報道では、軍政がASEANなど国際社会からの批判を和らげる意図がある可能性を指摘し、政治犯支援団体の代表の発言として「軍事評議会はASEANに対する体面を保とうとしているだけだ。釈放対象に政治犯はごく少数しか含まれていない」(Radio Free Asiaより)
と伝えている。また、あるヤンゴンの弁護士は
「数ヶ月後に釈放される予定だった者も含まれていた」(Radio Free Asiaより)
と述べ、実質的な変化にはつながらないと見ている。今回の恩赦は、ミャンマー国内外で続く人権問題や政治的抑圧への懸念が根強い中で実施されたものであり、軍政の意図やその実効性をめぐって注目が集まっている。
(画像はAPより)
外部リンク
Myanmar frees nearly 4,900 prisoners including some political detainees
https://apnews.com/
Myanmar junta chief meets Malaysian PM in Bangkok, frees 5,000 in prisoner amnesty
https://www.rfa.org/
Myanmar junta says to free nearly 5,000 prisoners in amnesty
https://www.channelnewsasia.com/
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