2025-06-21 18:30
政治
アウンサンスーチー氏、獄中で80年を迎える

外部との接触を許されない投獄
ミャンマーで追放させられた民主化指導者アウンサンスーチー氏は6月19日、獄中で80歳の誕生日を迎えた。スーチー氏はミャンマーの10年に及ぶ民主化運動の象徴的存在であり、2016年に軍事政権からの解放とともに事実上の指導者となった。
しかし、将軍たちが2021年のクーデターで権力を奪還すると、スーチー氏は汚職から新型コロナウイルス感染症対策の制限違反に至るまで多くの容疑で投獄され、27年の刑に服している。
国内外のメディアの報道によると、スーチー氏は首都ネピドーに投獄されており、正確な健康状態や居場所はほとんど不明のままだ。
また、3月28日にミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の地震で負傷したとみられるが、現在も外部との連絡を絶たれ、弁護士も家族も接触を許されていない。
英国在住の同氏の息子キム・アリス氏は、
「彼女がどのような状態なのか全く分からない」(Frontier MYANMAYより)
と述べている。波乱に満ちた人生
スーチー氏は若い頃の大半を海外で過ごした後、病気の母親を看病するために1988年にミャンマーへ帰国したが、反軍抗議運動を主導し始めたことで弾圧された。同氏は15年間投獄され、その大半はヤンゴンの湖畔にある家族の邸宅で過ごしている。
軍は彼女に亡命すれば自由を与えると申し出たが、彼女は毅然と拒否したため注目を集め、1991年にノーベル平和賞を受賞。
2010年に最初の監禁から解放され、2015年の選挙で国民民主連盟を勝利に導き、軍が制定した規則により大統領職に就くことができなかったため、国家顧問として統治した。
(画像はFrontier MYANMAYより)
外部リンク
Aung San Suu Kyi’s 80th Birthday marked by fears for her health in continued detention
https://eng.mizzima.com/
Aung San Suu Kyi marks 80th in junta jail
https://www.frontiermyanmar.net/
Myanmar's Aung San Suu Kyi turns 80 in 4th year of detention
https://mainichi.jp/
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