2025-06-16 14:30
社会
【ミャンマー】暴力の継続が「自滅の道」を招くと国連特使が警告

暴力の終結なくして平和なし
国連事務総長特使ジュリー・ビショップ氏は6月10日、国連総会でミャンマー情勢の深刻化について報告した。2021年2月の軍事クーデター以降、暴力は終息せず、数千人の死傷者を出していると指摘。地震被害の復興も困難な中、武力衝突が続く現状を「自滅の道」と強い懸念を示した。
ビショップ特使は、停戦と暴力の緩和がなければ、包括的で持続可能な平和は実現し得ないと強調している。
ロヒンギャを含むすべての人々の安全確保を
ビショップ特使は被災地を訪れて家屋や病院、学校の瓦礫の中で生存者と話し、武力衝突が引き続き支援や復興活動を妨げている中、生存者たちは「平和に暮らせるよう戦闘が終結することを望んでいる」(プレスリリースより)
と語った。しかし、停戦は名ばかりで守られていない現状が続く中、特使は市民の安全確保を最優先課題と位置付けている。
さらに、ロヒンギャ少数民族の苦境にも言及し、ミャンマーとバングラデシュのロヒンギャ難民が厳しい生活を強いられていることを懸念。ミャンマーの将来にはすべての民族の安全、説明責任、機会の確保が不可欠であると結んだ。
(画像はプレスリリースより)
(C)UNOCHA/ Myaa Aung Thein Kyaw
外部リンク
国連
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国連のプレスリリース
https://news.un.org/
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