2025-02-28 07:00
社会
ミャンマー詐欺センターで大規模取り締まり、7,000人以上の外国人が母国送還待ち

最大の被害者は中国人
ミャンマー国境警備隊(BGF)によると、ミャンマーのミャワディにあるシュエコッコとKK園区の国際詐欺コールセンターで大規模な取り締まりを行い、7,000人以上の外国人が救出され、母国への送還を待っているという。7,000人以上の被害者の最大数は中国で4,860人(男性4,764人、女性96人)と報告されており、続いてベトナム(男性511人、女性61人)、インド(男性498人、女性28人)、エチオピア(男性396人、女性34人)、インドネシア(男性217人、女性66人)と続く。
情報筋によると、ミャンマーは関係国の大使館に対し、自国民をタイ経由で本国に送還するよう手配したという。
なお、シュエコッコはミャワディの北20kmに位置する都市で、組織犯罪と人身売買の拠点として機能しており、KK園区とはカイン州ミャワディにある大規模な詐欺団地のことである。
これまでの経緯
詐欺集団はしばしば偽りの口実でミャンマー、カンボジア、ラオスの詐欺センターで働くよう人々を誘い出し、そこで偽りの恋愛、偽りの投資勧誘、違法と博計画などを通じて世界中の人々を金銭的に搾取してきた。また、偽りの口実で誘い出された被害者の多くが、奴隷状態に陥っていたという。
詐欺集団のコールセンターは中国人により運営され、長年にわたり中国、タイ、その他の国々で何の罰も受けずに被害者を食い物にしてきた。
しかし、詐欺師による中国人俳優の誘拐と、その結果としてタイ最大の観光市場がダメージを受けたことで注目が集まり、ついに当局は行動を起こしたという。
2月16日にタイがミャンマー国境の3郡5か所の電力、石油、インターネットを遮断して以来、被害者救出活動と人身売買に関与した人々の取り締まりが積極的に行われている。
(画像はBangkok Postより)
外部リンク
7,000 foreigners in Myanmar await repatriation
https://www.bangkokpost.com/
BGF detains more than 7,000 citizens of 29 nations following crackdowns on scams
https://www.nationthailand.com/
Over 7,000 workers from scam centers in Myanmar are awaiting repatriation after a regional crackdown
https://apnews.com/
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