ミャンマーニュース

2月12日にミャンマーのオンライン詐欺センターから260人以上の外国人が救出され、タイ当局に引き渡された。

カレン族系武装勢力である「民主カレン仏教徒軍（DKBA）」の参謀長によると、同グループの部隊が人身売買された外国人労働者を捜索するため、カイン州ミャワディのカジノを襲撃したという。

12日に救出された人々の多くはアフリカ出身で、エチオピア人46人とケニア人33人が含まれていた。

今回は2月6日にミャンマーの軍事政権と別の武装集団であるカレン国境警備隊が、中国人39人を含む人身売買された61人をタイに引き渡したのに続く。

当初、タイのプームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼国防相は、ミャンマーが被害者53人を送ると発表したが、国防省のスポークスマンは後に、KK園区とシュエコッコの国境の町から救出された被害者の数は261人に増えたことを明らかにした。

KK園区とはカイン州ミャワディにある大規模な詐欺団地のことで、シュエコッコはミャワディの北20kmに位置する都市で、組織犯罪と人身売買の拠点として機能している。

1月に中国人俳優の王星がタイで拉致監禁され、最終的にミャンマーの詐欺センターから救出されたことで、中国とミャンマーの緊張は高まった。

この事件を受けて中国はタイに対し、この地域で活動する詐欺ネットワークを取り締まるよう圧力をかけたという。

その圧力のためか、タイはミャンマー国境の5つの町へ電力と石油の輸出を制限し、詐欺集団への対策を同国に迫っている。

なお、この地域の詐欺施設は中国人によって運営され、現在も建設中の建物がある。

（画像はVOAより）

外部リンク

261 trafficking victims rescued from Myanmar scam center
https://www.voanews.com/

260 Call-centre scam victims from Myanmar arrive in Thailand
https://www.nationthailand.com/

Over 260 rescued from Myanmar scam centre released at Thai border
https://www.freemalaysiatoday.com/