ミャンマーニュース

ミャンマー軍事政権は3月26日、12月と1月に予定している総選挙を4段階に分けて実施すると発表した。軍が選挙の具体的なスケジュールを示したのは今回が初めてだが、実現可能性は依然不透明だ。

同国の事実上のリーダーであるミン・アウン・フライン上級大将のオフィスによると、選挙は12月の第3週と第4週、および1月の第1週と第2週に実施するという。

軍事政権は、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟（NLD）が大差で勝利した2020年の総選挙での不正疑惑を調査する必要があるとし、クーデターを起こした。

その後、国は内戦に巻き込まれ、数千人が死亡し、経済が破綻。緊急事態宣言を繰り返したことにより、選挙プロセスは事実上延期され、軍事政権は権力を維持することができた。

26日に発表された声明には、と書かれている。

ミン・アウン・フライン上級大将はすでに25日に内閣に対し選挙開始に注力するよう指示し、政権がまだ支配している地域で選挙を開始することを示唆した。

また、「不正行為を防止するため」に電子投票機を導入する計画を発表したが、これは同上級大将が権力を握り、国際監視団が自由かつ公正と評した2020年総選挙の結果を無効にするために使った口実である。

さらに、小選挙区制と比例代表制（PR）を組み合わせたハイブリッド投票システムも採用する予定だという。

観測筋は1月の「投票」後、ミン・アウン・フライン氏が大統領に就任するのか、それとも事実上の権力を持つ軍司令官の地位に留まるのか疑問視している。

（画像はRadio Free Asiaより）

外部リンク

Myanmar: Junta announces four-phase elections in December-January
https://www.agenzianova.com/

Myanmar junta announces schedule for December, January election
https://www.rfa.org/

Myanmar Junta Chief Vows Elections by January Despite Ongoing Turmoil
https://www.irrawaddy.com/