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2025-03-19 10:00

社会

WFP、資金不足によりミャンマーで100万人が食糧支援を受けられなくなると警告

救命食糧支援削減
壊滅的な影響は弱い立場の人々に
国連世界食糧計画(WFP)は、深刻な資金不足のため、4月からミャンマーで100万人以上がWFPの救命食糧支援を受けられなくなると警告している。

これらの支援削減は、紛争、避難、アクセス制限の増加により食糧支援の必要性がすでに急激に高まっている中で行われた。

WFPのミャンマー代表兼国別ディレクターのマイケル・ダンフォード氏は、
「差し迫った支援削減は、国中の最も弱い立場にあるコミュニティに壊滅的な影響を与えるだろう。彼らの多くは、生き延びるためにWFPの支援に全面的に頼っている」(プレスリリースより)
と述べている。

直ちに新たな資金がなければ、WFPは5歳未満の子ども、妊婦や授乳中の女性、障がい者など、最も弱い立場にある3万5,000人しか支援できないという。

この支援削減は、ラカイン州中部の国内避難民約10万人にも影響を及ぼし、難民キャンプのロヒンギャ族コミュニティを含む、WFPの支援がなければ食料を入手できない人々も対象になる。

最低限の食糧ニーズを満たせない人々が増加
WFPによると、今年ミャンマーの人々への救命食糧支援を継続するために、緊急に6,000万米ドルが必要だという。

ミャンマー全土で状況が悪化し続ける中、WFPはすべてのパートナーに対してミャンマーのニーズを満たすための追加資金を確保するよう呼びかけており、ダンフォード氏も
「国際社会はミャンマーの人々が困っているときに彼らを忘れず、WFPが命を救う支援を再開できるよう、十分な資金を直ちに提供することが不可欠だ」(プレスリリースより)
と述べている。

ミャンマー人道ニーズ対応計画によると、ミャンマーでは1,520万人もの人々が日々の最低限の食糧ニーズを満たすことができず、昨年の1,330万人から増加しているという。

定期的な支援があっても、WFPの食糧支援だけに頼っているこれらの家族は、すでに食事を抜いたり、不動産を売却したり、生き延びるために借金をしたりしていると報告されている。

(画像はWFPより)


外部リンク

WFP
https://www.wfp.org/

WFPのプレスリリース
https://www.wfp.org/news/

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