2024-12-29 09:00
社会
ジェノサイド緊急事態:ミャンマー・マウンドーのロヒンギャ

関係国・締結国はガンビアに支援を
ジェノサイドやその他の大量殺人を予測、防止、阻止、処罰するために存在する「ジェノサイド・ウォッチ(Genocide Watch)」によると、ミャンマー西部のラカイン州の州都であるマウンドーのロヒンギャがジェノサイドの緊急事態に直面しているという。ジェノサイド・ウォッチは、ロヒンギャ虐殺とそれに伴う難民危機に直接影響を受けた国々、特にバングラデシュとマレーシアは、国際司法裁判所(ICJ)の規程第62条に基づき、ガンビア対ミャンマーの訴訟に介入すべきだと呼びかけている。
また、ジェノサイド条約の締約国もICJでミャンマーに対するガンビアの請求を維持するために、ガンビアに財政支援を提供すべきであり、バングラデシュのロヒンギャ族コミュニティに人道支援を提供する必要があると訴えた。
壊滅の瀬戸際に立つロヒンギャ
ラカイン州を中心に活動するアラカン軍(AA)は民間人の保護を口実に、マウンドーを掌握するための積極的な作戦を開始し、数万人のロヒンギャに避難命令を出した。この強制避難は、「犠牲祭」とも呼ばれるイスラム教の2大祝祭である「イード・アル=アドハー」と重なり、ロヒンギャの間でパニックを引き起こしたという。
また、ロヒンギャの男性はAAとミャンマー軍の両方に強制的に徴兵されている。
避難民は、食糧、清潔な水、医療が不足しており、さらなる避難を余儀なくされ、バングラデシュに渡るためにナフ川岸に集まったが、AAのドローン攻撃と砲撃により数百人が死亡したという。
ジェノサイド・ウォッチは、
「マウンドーのロヒンギャコミュニティは壊滅の瀬戸際に立っている。即時かつ断固たる介入がなければ、ミャンマー軍とAAによる攻撃は、ミャンマーに残るロヒンギャの壊滅につながるだろう。」(プレスリリースより)
と述べている。(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ジェノサイド・ウォッチ
https://www.genocidewatch.com/
ジェノサイド・ウォッチのプレスリリース
https://www.genocidewatch.com/
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