2024-10-18 13:00
社会
ミャンマーのインターネット規制は中国と同程度に:報告書
世界最悪の環境
米国に本部を置く国際NGO団体のフリーダム・ハウス(Freedom House)が10月16日に発表した年次報告書「Freedom on the Net」によると、ミャンマーにおけるインターネットの自由は現在、中国と同程度に悪いという。同報告書で、ミャンマーと中国は、インターネットの自由に関する世界最悪の環境としてランク付けされた。
ミャンマーのスコアは低下し(-1)、中国と並んで100点満点中9点だったという。
ここ10年で中国ほど低い順位にランクされた国はミャンマーが初めてである。
アジア太平洋地域は過去1年間で悪化
報告書によると、アジア太平洋地域の多くの政府がオンラインの言論に対して新たな法的および技術的制限を課し、既存の制限を積極的に施行していることが分かったという。また、いくつかの政府は、独立したオンラインメディアの報道に対して報復措置を講じ、政府支持のコメンテーターが重要な選挙を前にオンラインの議論を操作した。
さらに、多くの国のインターネットユーザー、特にジャーナリスト、活動家、人権擁護者は、オンライン活動に対する恣意的な逮捕、嫌がらせ、暴力に直面し続けている。
ミャンマーでは、ミュージシャンがFacebookのライブ配信でクーデター指導者のミン・アウン・フライン氏を批判したとして懲役20年の刑を宣告された。
こうした全体的な悪化にもかかわらず、改善もいくつかあった。この地域で最も高いスコアを獲得した台湾では、調査期間中にオンラインでの発言による政治的な逮捕は記録されておらず、すでにインターネットの自由環境が充実している日本のオンライン情報環境は、過去数年よりも歪みが少なくなっているという。
(画像はフリーダム・ハウスより)
外部リンク
フリーダム・ハウス
https://freedomhouse.org/
フリーダム・ハウスのプレスリリース
https://freedomhouse.org/
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