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2024-10-16 10:30

政治

国連事務総長がASEANに和平要請、ミャンマー情勢悪化を警告

国連
国連特使とASEAN議長間の協力強化を支持
アントニオ・グテーレス国連事務総長は10月11日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の会合で、軍事クーデターをきっかけに敵対行為が激化しているミャンマーで人道危機が深刻化していることを挙げ、近隣諸国のASEANに対し、和平実現のために「影響力を生かす」よう求めた。

同国連事務総長は会合でミャンマーに関し、
「人道状況は悪化している。人口の3分の1が人道支援を切実に必要としている。数百万人が家を追われている」(プレスリリースより)
と述べたうえで、
「ミャンマー主導のプロセスを促進するための革新的な方法について、国連特使とASEAN議長間の協力強化を支持する」(プレスリリースより)
と付け加えた。

国連事務総長の要請は、援助機関がミャンマー全土、特に北部、南東部、ラカイン州で数百万人が依然として深刻な支援を必要としていると警告する中で行われ、人道支援の不足と救援資金不足の中、豪雨と壊滅的な洪水により、ミャンマー国民の窮状はさらに悪化している。

深刻な支援ニーズ
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ミャンマー全土で300万人以上が避難しており、その大部分は「広範囲にわたる」紛争から逃れてきた人々で、特に北部、南東部、ラカイン州で「膨大な人道ニーズ」を生み出しているという。

9月初旬以降、100万人がモンスーン豪雨と台風ヤギの余波の影響も受けている。報道によると、洪水で少なくとも360人が死亡し、複数の地域でさらに多くの人が負傷しているという。

また、農作物が洪水の影響を受け、家畜が流され、脆弱なコミュニティの生計が破壊されたことで、飢餓レベルが上昇していることも深刻に懸念されている。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF/Nyan Zay Htet


外部リンク

国連
https://www.un.org/en

国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/

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