2024-07-08 10:30
社会
ミャンマーで独立系メディアスタッフに有罪判決、RSFがメディアへの容赦ない弾圧を非難
ジャーナリストを黙らせるために使われる不当な罪状
ミャンマー政権は、独立系メディア『Development Media Group:DMG』のスタッフ2人がテロ活動を支援していたと虚偽の告発し、懲役5年の重労働刑を宣告。国境なき記者団(RSF)は、ジャーナリストを黙らせるために繰り返し使われている罪状に対する不当な有罪判決を非難した。独立系ニュースウェブサイト『DMG』のジャーナリストと警備員は2024年6月28日、ミャンマー西部の都市シットウェの裁判所で、テロ対策法第52条に基づき「テロ活動の支援または資金提供」を処罰する罪で懲役5年の重労働刑を宣告された。
この裁判ではテロへの共謀の証拠は提示されず、被告の家族は裁判への出席を許されず、判決は公表されなかったという。彼らのしたことは唯一、軍事政権による虐待を報道していたメディアで働いていたことだ。
報道の自由を軽視する軍事政権
2023年10月29日、ミャンマー軍はまずシットウェで取材していた『DMG』のジャーナリストを逮捕。その後『DMG』の事務所を襲撃し、警備員を逮捕してメディアを強制的に閉鎖した。また、他の従業員は軍に追われており、身を潜めて仕事を続けることを余儀なくされている。
RSFは、軍の犯罪を暴露する独立系メディアを容赦なく標的にし、ジャーナリストを黙らせるためにジャーナリスト全員をテロ容疑で告発し、不公平な裁判の後に彼らを投獄することで、ミャンマー政権は再び報道の自由に対する完全な軽視を示していると指摘。
さらに、国際社会がミャンマーの軍事政権に対する圧力を強め、同国のメディアに対する容赦ない弾圧をやめさせる必要があるとの見解を示した。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国境なき記者団(RSF)
https://rsf.org/en
国境なき記者団(RSF)のプレスリリース
https://rsf.org/en/
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