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2024-06-27 10:30

社会

ミャンマー高僧の射殺事件に関する調査は行われなければならない:国際人権団体

アムネスティ
空虚なミャンマー軍の異例の謝罪
国連との協議資格を持つ国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル(AI)は6月25日、ミャンマー軍が異例の謝罪を行い、著名な僧侶の殺害を調査すると約束したというニュースを受けて、高僧の射殺事件に関する調査は実際に行わなければならないとの見解を示した。

AIの地域調査担当副ディレクターは、2021年のクーデター以降何千人もの人々を殺害したミャンマー軍当局が前例のない謝罪を行い、高僧の悲劇的な射殺事件を調査すると約束したしたことに言及したうえで、
「軍当局の人権問題での実績を考えると、謝罪は空虚に聞こえ、約束は正義の実現をほとんど望めない」(プレスリリースより)
と指摘。

さらに、
「当局は、この事件の責任者と疑われる者を公正な裁判で裁き、被害者が司法へのアクセスと効果的な救済策を得られるよう保証しなければならない」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

事件の経緯
軍が管理するメディアによると、6月19日にミャンマーの仏教徒コミュニティの高位聖職者が、マンダレー管区を車で移動中に射殺されたという。78歳のこの僧侶は、運転手とともに負傷した別の僧侶と一緒に移動していた。

当初、軍はこの事件に関してクーデターに対抗して結成された武装集団、人民防衛軍を非難。しかし、銃撃事件の生存者がソーシャルメディアに事件に関する声明を投稿し、軍の説明と矛盾したことを受け、軍はすぐに方針を変更した。

生き残った僧侶によると、銃撃事件は午前10時30分頃、集団が検問所を通過したときに発生し、その後、近くに駐留していた軍のメンバーから、車両が抵抗勢力のものだと思い、誤って標的にしてしまったと告げられたという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/en/

アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/en/

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