2024-07-27 10:00
政治
インドネシア外相、ミャンマー軍事政権の和平計画回避を非難
「5項目の合意」の実施を無視する軍事政権
インドネシアのルトノ・マルスディ外相は7月25日、ラオスの首都ビエンチャンで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議で、地域和平計画に関与する意欲のないミャンマー軍事政権を非難した。ミャンマー軍事政権は2021年のクーデターで権力を握ってから数か月後に、ASEANと5項目の和平計画に合意。しかし、反対意見の取り締まりや武装反対勢力との戦いでこれを無視している。
ミャンマー危機はASEANを悩ませ、その信頼性を損失。軍事政権は、すべての側が敵対行為を停止し対話を開始するという「5項目の合意」の実施を求めるASEANの呼びかけに口先だけで従っている。
ルトノ外相によると、会議に出席したミャンマー代表は“すべてが順調であるかのようにこの問題に対処した”が、現地の事実は異なるという。
インドネシアの重要な提案
ルトノ外相は、国内紛争の激化、国内難民の急増、オンライン詐欺や麻薬密売などの国境を越えた犯罪の増加を特徴とするミャンマーの悪化する状況を強調。また、すべてのASEAN諸国とミャンマー国内の利害関係者にとって、貿易と安定の回復が緊急に必要であることに言及した。危機に対処するため、インドネシアはいくつかの重要な対策を提案。
同外相はまず、「5項目の合意」がASEANのミャンマー関与の礎として重要であることを改めて強調し、進展が見られるまでは今後のASEAN会議におけるミャンマーの参加は非政治的代表に限定すべきだと示唆した。
次に、人道支援の拡大を呼びかけ、ミャンマーの障害者のリハビリテーション・プログラムにインドネシアが50万ドルを拠出すると発表。また、9月にポリオ ワクチンを配布する予定だという。
さらに、永続的な平和と安定への唯一の道として、ミャンマーの全利害関係者間の包括的対話が必要であることを強調し、
「ASEANは利害関係者間の相互信頼を築くために、この包括的対話を奨励するよう引き続き努力しなければならない」(TEMPO.COより)
と述べた。(画像はREUTERSより)
外部リンク
Indonesia presses Myanmar on peace commitments as ASEAN ministers meet
https://www.reuters.com/
Indonesia's foreign minister slams Myanmar junta shunning of peace plan
https://www.channelnewsasia.com/
Indonesia Disappointed Over Myanmar's Lack of Progress on 5PC
https://en.tempo.co/
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