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2024-04-05 15:30

社会

ミャンマーで地雷による死傷者が3倍に:ユニセフ

ユニセフ
世界中で地雷による汚染が最も深刻な国の一つ
国連総会の補助機関であるユニセフ(UNICEF)は、激化するミャンマーの紛争でさまざまな当事者が使用した地雷やその他の爆発物により、多くの子どもを含む民間人の死傷者が驚くほど増加していることを明らかにした。

4月4日の「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」にあわせてユニセフが発表したデータによると、2023年に地雷や爆発物による民間人の死傷者は確認された時点で1,052人となっており、2022年に記録された390件のほぼ3倍だという。

ミャンマーでの紛争がここ数カ月で激化し、首都ネピドーを除くほぼすべての州と地域が地雷で汚染されていると報告。ミャンマーは現在、世界中で地雷や爆発物による汚染が最も深刻な国の一つだという。

優先すべきは子どもたちの安全と幸福
ユニセフ東アジア太平洋地域局長は
「地雷の使用は非難に値するだけでなく、国際人道法違反となる可能性がある」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「紛争のすべての当事者が民間人、特に子どもたちの安全と幸福を優先し、これらの無差別兵器の使用を中止するための措置を直ちに講じることが不可欠だ」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

子どもたちは地雷を認識する可能性が低く、その危険性に気づいていない可能性があり、特に地雷に対して脆弱だ。国中に武器が広範囲に配備されているということは、子どもたちが自宅、学校、遊び場、農場の近くなど、ほぼどこでも地雷に遭遇する可能性があることを意味している。

なお、ユニセフは2023年、ミャンマー全土で子どもを含む13万8,855人に地雷やその他の爆発兵器の防止と生存者支援を行った。

(画像はユニセフより)


外部リンク

ユニセフ
https://www.unicef.org/

ユニセフのプレスリリース
https://www.unicef.org/press/

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